この時代のトップマネジメント層に求められることとは
会社組織のトップである経営者および取締役等の経営幹部は、大きな権限を持つと同時にそれ以上の責任やリスクを背負います。中間管理職層とは大きく異なる思考のフレームワーク、スキル、プレゼンス等が求められる立場に立つことは、会社員としてのゴールなどではなく、むしろ別次元のキャリアがスタートしたと捉えるべきでしょう。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字からなるVUCA、つまり“予測不可能”といわれる現代社会では、デジタルテクノロジーによるイノベーション、社員の価値観や働き方の多様化、SDGsやESGなど、取り組むべき課題が次々と立ち現れます。こうした変化に柔軟に対応し、企業価値を維持・向上できる能力こそが、現代のトップマネジメント層に求められる経営力といえるかもしれません。
時代の要請に、経営者・役員が応え続けるには
ひと口で“経営力”といっても、それを因数分解すれば、明確なビジョンを描く力やそれを組織に浸透させていくコミュニケーション能力、人材や組織課題に対する洞察力、変革を主導する胆力や人間的な魅力等、実に多くの要素が必要であることがわかります。こうした要素のすべてを、経営者や取締役が個人の努力ですべて兼ね備えることは、難しい場合もあるでしょう。 “明日の会社”の青写真を描き、そこに向かって組織を牽引する力を向上させるためには、同職位・同年齢層の他社経営者・役員の考え方・知見やノウハウを取り入れることもひとつの有効な方法です。
新任経営者、取締役の実力向上に適した研修プログラム
日本能率協会が提供する「JMAトップマネジメント研修」は、1982年から40年にわたり、のべ1万人以上の経営者、取締役が受講してきた研修プログラム。経営者、役員就任を機に、トップマネジメントに必要な普遍的経営知識や心構えを身につける一方で、新しい時代に求められる課題への対応力も磨き、一人ひとりの実力・力量の高度化と高質化を計り、チューンナップすることができます。大きな特徴のひとつが、現役の経営トップや第一線で活躍する実務家、専門家による対面での講義にこだわっていること。講師が語る要諦や事例はすべて実体験に基づくもので、参加者が自ら役員としての信念を立て、実践的な行動に移すための深い学びへとつながります。
なぜ、経営者・役員研修プログラムは「対面リアル形式」が有効なのか?
日本能率協会が提供する「JMAトップマネジメント研修」は、「対面リアル形式」にて実施しています。前出した同職位・同年齢層の他社経営者・役員の考え方・知見やノウハウを取り入れることは、外の荒波に揉まれることによる、井の中の蛙からの脱却、今まで培ってきた既成概念の見極めに役立ちます。
また同じ時代を経営トップとして走り抜ける人同士の長く深い人脈形成は、市場感知力の向上はもとより、 将来の企業間連携の可能性も期待されます。
さまざまなニーズに対応可能な研修プログラム構成
「JMAトップマネジメント研修」のプログラムは、大きく2つの構成にわかれています。今回は経営者、取締役、執行役員に特に適した研修プログラムの特徴を紹介します。
JTS …トップマネジメントとしてのマインドセットを構築
《新任取締役セミナー》
- 経営責任の一端を担う取締役にとって、必須の大局的視点を身につける
- 最高意思決定者としての決断軸を磨き、企業の法的責任や危機管理について学ぶ
- 同じ立場にある他社取締役との相互学習、異業種交流によって視座を高める
《新任執行役員セミナー》
- 事業の執行と結果責任を担う執行役員の仕事を実質的にとらえる
- 求められる使命や行動を理解し、戦略にコミットする姿勢を身につける
- 他社の執行役員との相互学習、異業種の企業文化に触れることで気づきを得る
《新任社長セミナー》
- 経営者としての実行力を強化し、経営の質とスピードの向上をはかる
- 社長に求められる役割と責任を理解し、覚悟を持って変革に挑む信念を立てる
- 同じ志や課題意識を共有する経営者同士の人脈づくりができる
CDP …トップマネジメント必須の「実践的な経営知識」を習得
- 経営者・役員、経営幹部に必須の経営知識習得のためのセミナー(5種類)
【法務・企業統治】【経営戦略】【戦略財務・会計】【組織・人材】【意思決定とリーダーシップ】 - 新任役員や将来の役員候補がすぐに実践できる知識、スキルに特化
- 他社参加者とのディスカッション、交流を経てさまざまな気づきを得る
《経営リテラシー集中セミナー》
- 「法務・企業統治」「戦略財務・会計」「経営戦略」の必須知識を3日間で集中的に学習
新任役員や将来の役員候補がすぐに実践できる知識、スキルに特化 - 他社参加者とのディスカッション、交流を経てさまざまな気づきを得る